Art as a Haven of Happiness 「楽園としての芸術」展  2014年 7月26日(土) - 10月 8日(水) 東京都美術館 [上野公園]

スペシャルインタビュー special interview

芸術の醍醐味とは、
つくり手にも鑑賞者にも「特別な経験」が与えられること。
国内外で活躍中する、クリエーターの方々が語る、「楽園展」の魅力をご紹介します。
  • デザイナー 吉岡徳仁 TOKUJIN  YOSHIOKA
  • イラストレーター 大橋 歩 AYUMI OHASHI
  • ファッションデザイナー 皆川 明 AKIRA MINAGAWA

メッセージ message

  • 中野圭(アトリエ・エレマン・プレザン) 《いろ》
    中野圭(アトリエ・エレマン・プレザン)
    《いろ》 2013年 油彩、アルシュ紙
    ©Atelier Elément Présent
  • 田中英明(しょうぶ学園) 無題
    田中英明(しょうぶ学園)
    無題 1999年 綿糸、綿布
    ©Shobu Gakuen

「楽園としての芸術」展とは?

人の営みにおいて、芸術は本来どのような役割を担うものなのでしょうか?
 本展では、「アトリエ・エレマン・プレザン」(三重、東京)と「しょうぶ学園」(鹿児島)で制作された絵画・立体・刺繍などを紹介します。つくる歓びとともに、何か深い感情で満たされているような造形の数々は、見るものを陶然とさせる魅力を放っています。
 ダウン症などの障害がある本展のつくり手たちは、ひとり黙々と、あるいは談笑しながら、何の気負いもなく作品を手掛けていきます。なかには、筆を執る前とは別人のような集中力を発揮し、目の覚めるような絵をたちま...

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「アトリエ・エレマン・プレザン」と 「しょうぶ学園」 atelier elément présent & shobu gakuen

アトリエ・エレマン・プレザン

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1991(平成3)年、英虞(あご)湾を臨む風光明媚な三重県大王町の伊勢志摩国定公園のなかに、画家の佐藤肇氏と佐藤敬子氏夫妻により設立されました。
 「エレマン・プレザン」とは、フランス語で「現代の要素」という意味です。今この時代において、アトリエが重要な構成要素でありたいという願いが込められています。東京では長女の佐藤よし子氏と佐久間寛厚氏による代々木での活動を経たのち、現在は経堂の閑静な住宅地にアトリエがあり、三重と経堂とも、ダウン症の人たちを中心とした絵画制作が行われています。
 作品のスタイルは様々ですが、アトリエで「指導」の手が...

しょうぶ学園

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1973(昭和48)年、鹿児島県吉野町において、知的障害者援護施設として設立されました。大島紬や刺し子、竹細工などの下請け作業を行っていましたが、現統括施設長と副施設長である福森伸氏・福森順子氏夫妻の考え方を柱に、1985(昭和60)年頃から、障害のあるつくり手が本来もっている個性を最大限に活かせるような、つくる喜びにあふれた制作環境へと変化していきました。
 現在は「工房しょうぶ」の名のもとに、「布の工房」「木の工房(木工)」「土の工房(陶芸)」「紙の工房(和紙)」「絵画、造形のアトリエ」があり、自主性を尊重した活動が活発に行われています。「布の工房」からは、「針一本でひたすら縫い続...

  • 冬木陽(アトリエ・エレマン・プレザン) 《あおあおあお》
    冬木陽(アトリエ・エレマン・プレザン)
    《あおあおあお》
    2013年 油彩、アルシュ紙
    ©Atelier Elément Présent
  • 岡田伸次(アトリエ・エレマン・プレザン) 《かあちゃんのかみのけがない》
    岡田伸次 (アトリエ・エレマン・プレザン)
    《かあちゃんのかみのけがない》
    2012年 油彩、アルシュ紙
    ©Atelier Elément Présent
  • 濱田幹雄(しょうぶ学園) 無題
    濱田幹雄 (しょうぶ学園)
    無題
    2013年 アクリル、和紙
    ©Shobu Gakuen
  • 野間口桂介(しょうぶ学園) 無題
    野間口桂介 (しょうぶ学園)
    無題
    2005年 ミクストメディア、綿シャツ
    ©Shobu Gakuen
  • アトリエ・エレマン・プレザンアトリエ・エレマン・プレザン
  • しょうぶ学園しょうぶ学園